システムの再構築や新規システムの導入時には、プロジェクトが社内で立ち上がり、導入プロジェクトが始まります。プロジェクトの成功を定義するときには、ITベンダー目線とコーポレートエンジニア目線での違いがあります。社内SEとしてのプロジェクトの成功とは何なのかについて、まとめてみました。
システム導入プロジェクトへの参画
コーポレートエンジニアとしての参画としては、業務部門がプロジェクトを補佐する場合もあれば、コーポレートエンジニアとしてプロジェクトを推進していくこともあります。
また、コーポレートエンジニア自ら導入設計からコーディングまで行うときもあれば、ITベンダーと協業して設計を一緒に行い、開発はITベンダーが行う場合もあります。
プロジェクトの推進
業務部門
コーポレートエンジニア
設計からコーディング
コーポレートエンジニアのみ
ITベンダーなどの外部人員と協業
システム導入プロジェクトの成功は?
プロジェクトの成功は、プロジェクトの開始前に作るゴールに到達することを目指しますが、予算内・期間内に導入をすることがゴールとなることが多くなります。特に、ITベンダーと一緒に参画すると、要員の制約などからスケジュールが重要視されてしまいます。
プロジェクトの成功は、予算内・期間内での導入となってしまい、導入後に目的が達成されていなかったり、システムでの運用コストが大きくなることも少なくありません。
コーポレートエンジニアとしてのプロジェクト
今記述したようなプロジェクトはコーポレートエンジニアとしては避けたいところです。
今後運用していくのはコーポレートエンジニアです。同じ会社で価値を生み出すためにも、運用ばかりではなく企画・導入へ工数を割く必要があります。
コーポレートエンジニアとしては、プロジェクトの成功よりもシステム設計の成功のほうが重要です。
システム設計の成功
システム構築の時には、導入後の運用までのライフサイクルを考えた構築が必要です。
データ管理について、正のデータをどこに配置するか
データモデルについては、会社として考えるデータモデルに沿うか
エラー対応、データ連携エラー対応について、運用可能か
今後のシステム変更は俊敏に対応可能か
パッケージシステムの場合は、今後アップグレード対応は容易か
導入が期間内に完了するか、見積もり以内で完了するか、予定通り本番移行できるかというプロジェクトの成功よりも、システム設計を成功させることが何よりも重要です。
コーポレートエンジニアとして、システム導入プロジェクトに参画した場合は、システム設計の成功を考えて行動することが重要なのです。
そうすることで、将来の運用時間が企画検討をする時間にシフトできたり、会社としての社内データの活用がより進みます。
まとめ
今回は、プロジェクトの成功よりもシステム設計の成功が重要という内容をまとめました。
システム設計が重要なのはわかるけど、そのシステム設計がとても難しいですね。
今まさにプロジェクト推進中で、ITベンダーとの会話の中での違和感があり考え直してみました。上司は、プロジェクトの成功が重要と考えているので、その上司との意見合わせも重要ですね。
もしご意見・コメントありましたら、コメント・メッセージお願いします。
システム設計の極意ある方いましたら、教えてください。
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