システム導入を行うときに選択肢としてあるのが
- パッケージシステムを導入するか
- 自分たちで内製してシステム導入をするか
の2つの選択肢があります。
どちらが良いのかは、その目的に応じて変わると考えています。
ポイントについてまとめてみました。
システム企画を立案
システム企画を立案するときには、業務やお客様の問題を洗い出し、
どのようになりたいのかあるべき姿を作り、そこに到達するための課題を抽出します。
課題に応じて、システムの導入を企画します。
その時にポイントとなるのが、システム導入をするときにパッケージシステムを導入するか、スクラッチで内製化するかの選択肢があります。
パッケージシステム
ITベンダーより購入するソフトウェアになります。
サーバーにインストールするものや、昨今ではクラウド上にあるSaaSシステムを利用するものもあります。
どこの会社でも同じ業務を行っているものについて、パッケージシステムを導入するケースが多くなっています。
例としては、SalesforceやSAP ERPなどがパッケージシステムとなります。
内製化
社内SE(コーポレートエンジニア)にて、自前にてプログラムして構築したシステムになります。
サーバーを調達したり、クラウドのサーバーを利用したりし、その上にプログラムを構築し、システムを作り上げます。
会社独自の業務や、競合他社と差別化したいものについて、内製化システムを導入します。
例としては、AWS上にJavaで構築するなどがあります。
どっちがいいの?
パッケージと内製化どちらがいいのか、それは少し書きましたが、目的やシステム化の対象によってことなります。
案件ごとにどちらがいいのかを判断していかなければなりません。
パッケージシステムの特徴
- すでにプロセスが準備されているので導入までが早い
- 標準の機能であれば、品質保証されており、バグへの対応も製造元で実施
- 準備されている機能なので、他社との差別化が難しい領域に向いている
- 自分たちで行いたい追加開発に制限がある
- 開発者にパッケージ特有の特別なスキルが必要な場合がある
- 導入後もパッケージの制約を受け、柔軟な対応ができない場合がある
- 定期的なアップデートを行う必要があり、アップデートごとに全機能のチェックが必要
- 製造元のサポート期限が終了すると、不具合サポートが受けられない
内製化の特徴
- 自分たちで構築するため柔軟に開発可能
- 他社との差別化領域で、独自の価値の創造が可能
- 開発言語も選択でき、言語次第で開発のアウトソースも可能
- 導入後も他システムとの連携への対応も柔軟に対応可能
- 社内SEとして重要なデータ構造を自分たちで設計・管理
- セキュリティ対策など外部環境の情報を察知し対応が必要
どちらも一長一短といったところです。
パッケージシステムに追加開発する場合は、外部で内製化するのもありと思います。最近はAPIでのシステム間での疎結合が一般的ですね。
どう選ぶのか
一番重要なポイントは、やはり差別化領域か、それとも共通化された領域かというところと考えます。
まずは、システムが生む価値がなになのか、狙いはなになのかを把握したうえで、どちらの領域かを見極める必要があると思います。
ポイントはこれだけでなく
- 導入する領域
- 費用対効果
- システム稼働率
- システムコスト
- 開発柔軟性や開発言語
- 自社の他社システムとの親和性
- データ構造の考え方
などがあります。
パッケージソフトが存在しない場合もあるので、その場合は内製化しかありませんね。
まとめ
パッケージシステムと内製化システムでは、一長一短がありますので、
その導入ごとでどちらが良いかを検討を行い、適切なシステム導入が必要です。
そのポイントとしては、システム導入する領域が差別化領域かどうかが重要です。
最後までご覧になっていただきありがとうございます。
もしご意見・コメントありましたら、コメント・メッセージお願いします。
コメント